【89】 2005.4.28〜5.6 ＧＷキャラバン2005 〜みちのくキャラバン〜 ＝後編
（秋田県〜岩手県〜宮城県〜福島県〜栃木県）
5月3日（火・祝）
5時半に目を覚ますとすでにたくさんの人出です。土手沿いの満開の桜のトンネルの中を、気持ちよく早朝散歩して車に戻りました。子どもたちも起き出したので朝食の準備をしていると、移動要請のアナウンスが。あらら、やっぱりダメなんだ〜と、7時過ぎに第3駐車場へ移りました。
朝食を済ませるころには駐車場はすでに満車。停められずにウロウロしている車たちを横目に散策に出かけます。武家屋敷の枝垂桜は、すでに見ごろが過ぎてしまっていてちょっとガッカリ・・・。でもその分、桧木内川沿いの桜は見事に咲き誇っていたのでヨシとしましょう！
ぶらぶらと歩きながら、河川敷の屋台を見て回りましたが、焼き鳥やお好み焼きといった一般的なもや、きりたんぽ焼きなどの食事のものが多く、朝食を済ませてしまっていたのでイマイチ・・・。武家屋敷街の方へ戻ってみると、ありました、ありました♪お団子を食べたり地酒の試飲をしたり・・・。我が家はこういう楽しみ方が大好きです。
 満開の桧木内川の土手 |
 桜のトンネルだぁ♪ |
 ワーイ！ |
 試飲、試飲・・・ |
 これが横手スタイル |
 焼きそば好きのしずく |
甘辛いソースで柔らかめの焼きそばの上に目玉焼きが載り、福神漬けが添えられているのが横手焼きそばの特徴です。目玉焼きは蒸していないので黄身は半熟よりも生に近く、それを崩して麺に絡めて食べると、まろやかな味わいになってとても美味しいです！今度、家で焼きそばを作るときは目玉焼きを載せよ〜っと♪
食べ終わって店を出ると、そこには長蛇の列が！う〜ん、タイミングよかった！
12時半に、10分程度離れた「秋田ふるさと村」へと向かいましたが、おお、結構混んでいるぞ！？駐車場に入るのに待ったのは今回のキャラバンでは初めてです。入園すると家族連れで大混雑しています。確かにプランを練っているとき、この周辺ではほかに目ぼしい施設はほとんどなかったので、きっと秋田内陸部中の家族が集中して遊びに来てしまったのでしょう（笑）。
それでも意外に無料の施設は少なく、屋外の広場にもちょこっと遊具があるくらい。しかもそれは「県内最大級の木製遊具」だそうです（笑）。
屋内にあるいくつかの体験施設の中で、子どもたちの希望を聞いてみると「サンドアート」をやりたいとのこと。ガラスの小瓶の中に、いろいろな色の砂を層になるように詰めて出来上がり。しずくは次から次へと即座に、若葉は熟考しながらカラーリングを決めています。2人の性格の違いが一目瞭然！（笑）
この施設内には稲庭うどんの「七代佐藤養助」の直営店があるので、昼食の焼きそばは軽めにしておきました。15時ころに小腹が空いてきたのでお店に行くと、行列も解消されており禁煙席が空くのを少し待つだけで済みました。細めでツルツルの喉越しが気持ちいい稲庭うどん。ああ、美味しい♪
腹ごしらえも出来、続いて園内の有料施設の「ワンダーランド」で遊ぶことに。ここにはトリックアートがたくさんあって、一緒に不思議な写真を撮ることが出来ます。また、屋内アスレチックのほか、「なまはげフリーフォール」という大型滑り台が人気で、若葉に勧めましたが「絶対にヤダ！」。じゃあ、私が・・・と思いましたが、ほかに大人で参加している人がいなかったので遠慮しました（笑）。
 落ちるぅぅぅ〜 |
 おっとっと・・・ |
 しーちゃんの方が重い！ |
 スケスケ（笑） |
閉館まで遊んで17時過ぎに横手を出発。東に向けて車を走らせながら、明日の午前中に寄る「北上展勝地」の桜祭りの状況を観光協会に問い合わせると、土手沿いの桜はすでに散ってしまったとのこと。それならば行く意味がないなぁ・・・というこで、今晩中に陸前高田まで移動することにしました。
途中、18時に「ほっとゆだ」（大人200円／小人100円）で入浴。ここは新入社員のころに取材で訪れたことのある、“駅にあるお風呂”です。備え付けのシャンプーやボディソープはなく、内風呂のみのシンプルな施設ですが、低料金で利用できるので、地元の人で賑わっています。
19時過ぎに入浴を終えて出発。30分ほど走らせた道の駅「錦秋湖」で夕食を取り、21時に道の駅「高田松原」へ向けて再度出発。Ｒ107からＲ340は山間を縫うように通っているため、アップダウンが少なくてとても走りやすく、ちょうど2時間で到着しました。
5月4日（水・祝）
昨晩頑張って走ったので、ちょっと遅めの7時に起床。これから行く「海と貝のミュージアム」はすぐ近くなので、朝食を取った後は道の駅内を散歩して過ごしました。
9時の開館と同時に入館。予約しておいた貝のアクセサリー作りへ。まだ混雑していないので係りの人も丁寧に教えてくれ、若葉はキーホルダーを自分の分とお友達へのお土産に、しずくはネックレスを、ゆっくりと落ち着いて作ることが出来ました。
 作り方を教わります |
 お友達のお土産もね |
 しーちゃんも自分で！ |
 すてき〜♪ |
アクセサリー作りを終えた後は館内の展示物を見て回りますが、しずくはそんなことには興味なく、キッズルームで遊んでいます。若葉はというと・・・美しい貝の標本に囲まれてウットリ・・・（笑）。
 興味津々 |
 海の音がするぅ！ |
 シアワセ〜♪ |
 あたしは興味ナシ（笑） |
館内もそろそろ混み始めてきました。11時に気仙沼に向けて出発。30分ほどで到着し、「海の市」の駐車場に停めました。昼食まではまだ少し時間があったので、市場内を下見。う〜ん、どこにでもある観光市場だな・・・。
 これで2,360円！ ※ロールオーバーあり |
子どもたちから「お腹空いた〜」とクレームが（笑）。じゃあ、ラーメンでも食べようか。ところが！！ＧＷだというのにどの店もシャッターが降りています。観光客は観光施設で食べろってことか？！目星を付けていた店はことごとく閉まっており、街中をさまよい歩き、観光案内所でフカヒレラーメンが食べられるお店を紹介してもらって、13時にようやくありつけました。
 フカヒレが丸ごと！！ ※ロールオーバーあり |
ようやくお腹も落ち着き、さて、どうしようか？子どもたちは「気仙沼リアスシャークミュージアム」に行きたいと。なんとなく後悔スポットの予感がしたので、ツマと子どもたちだけで入館し、私は海産物の買い出しをすることにしました。
が、ここは予想に反してとても楽しかったようです。いい方に外れてヨカッタ〜！
 大きなジンベイザメ |
 サメから守る檻！ |
 大きな口が！ |
 サメに触れるよ |
私はというと、似たり寄ったりの観光市場には興味がなかったので、街中を散策し魚屋さんを発見！ＧＷ中なので漁が休みで種類が少なかったですが、観光市場内よりも安くて美味しそうな魚や刺身を購入することが出来ました。ここは市内の飲食店に魚を卸しているそうで、ツマを待つ間、地元の魚のことやカツオ漁などの世間話が出来、とても楽しい時間が過ごせました。
やや長居をしてしまい、16時少し前に気仙沼を後にし、新幹線のくりこま高原駅前にある「エポカ21」（大人800円／小人400円）に入浴に向かいました。市内が少し混雑していたものの、2時間足らずで到着。ここはプールも利用できるので、水着を持って入館です。周囲には何もない駅前に高くそびえ立つこの施設は、ホテルや観光物産館、レストランや結婚式場のある複合施設です。
1時間ほどプールで遊んで、お風呂に入ってから19時半に出発。築館ＩＣから東北道に乗り、20時半に三本木ＰＡに到着。気仙沼で買った海産物での夕食です。今回のキャラバンでは夜の移動が多いので、今晩はこのままここでＰ泊することにして、角館で買った日本酒をグビッ！ミョウバン加工していない海水ウニは、口の中で溶けてしまう〜♪黒ソイの煮付けも子どもたちに大好評！名物の“モウカのホシ”という、モウカザメの心臓の刺身は珍味でお酒が進みます。気持ちよ〜く酔っ払って、22時に就寝しました。
5月5日（木・祝）
昨晩、ゆっくりとした夕食にしたため、今朝はまず移動です。ツマの運転で6時少し前にＰＡを出発。1時間半ほどで安達太良ＳＡに着き、朝食にします。ＳＡ内には焼きたてパン屋があり、ちょっと覗いてみるとなかなか美味しそうです。少しだけ買ったのですが、子どもたちにも評判良かったので、さらに追加購入（笑）。
この後、薄皮饅頭の「柏屋」で、饅頭作りの体験に行きますが、11時の予約でしたので9時ころまで車内でのんびりと過ごしてから移動開始。それでも30分ほどで到着してしまったので、目の前にある開成公園で行われていた「郡山市こどもまつり」で時間を潰しました。
 イナセだねぇ〜 |
 よっ！と |
 こうやって落とすんだよ |
 ぽっくり、ぽっくり♪ |
昔の遊び体験や、竹とんぼも無料で配布されているなど、なかなか気前のいいお祭りです。広い公園内で、どこで何をやっているのかよく分かりませんでしたが、1時間ちょっとの時間はあっという間に過ぎてしまいました。
11時に柏屋に戻り、予約している饅頭作り体験です。ここは2年前の夏休みキャラバンの時に初めて訪れましたが、その時はまだしずくは興味なし。でも、最近は料理の手伝いがしたくてしたくて・・・。当然、「しーちゃんも作る！」です。が、饅頭を丸めるにはまだまだ手は小さく、無理でした。もう少し大きくなったらまた挑戦しようね！
 女3人衆！ |
 上手に丸められるかな？ |
 しーちゃん粉遊び（笑） |
 蒸しあがり〜♪ |
お土産などを買って、11時半過ぎに出発。1時間弱で須賀川にある「ふくしま森の科学体験センター ムシテックワールド」に到着です。ＧＷだというのに駐車場は満車になっていません。とりあえず昼食を済ませてから入館しました。
さてさて何をして遊ぼうか？ＰＣで昆虫について学べたり、昆虫以外の科学を学べるサイエンスショーが行われたり。内容はちょっと難しいですがとても充実していて若葉はとても楽しそう。しずくはチンプンカンプン（笑）。
14時40分になり、申し込んでおいた「錬金術」の体験をしに。これは銅製のキーホルダーのプレートを“金”に変える化学実験です。周りの大人たちも、中学生のころの理科の授業を思い出し、子どもたちよりも楽しんでいました。
 磨いて、磨いて・・・ |
 薬品に浸けて・・・ |
 バーナーで熱すると・・・ |
 “金”になった〜！ |
錬金術はキーホルダーを1個100円で購入しての参加でしたが、そのほかにも無料で工作できるものがいっぱい！時間の関係でスライム作りしか出来ませんでしたが、まだまだ作りたいものがあったので、それは次回のお楽しみに。
 2つの薬品を・・・ |
 1つの袋に合わせて・・・ |
 ひたすら振ります！ |
 できたよぉ〜 |
そしてメインの「なぜだろうランド」という、昆虫についての生態などが展示されているコーナーでは、巨大な昆虫たちのオブジェが出迎えてくれます。行われているクイズも、学年ごとのレベルに合わせて構成されており、それぞれの年代別に昆虫の不思議が分かりやすく解説されています。また、建物裏にはビオトープがあって、そこにはメダカがたくさん泳いでいました。あ！ゲンゴロウもいます！！すばらしい小さな生態系がここにはありました。
若葉はいうまでもなく、しずくまでもが興味を持って見たり触ったりしていました。その昔、昆虫少年だったオトーサンたちも、きっとワクワクしながら展示物を眺めると思いますよ（笑）。
 クイズに挑戦！ |
 ジャイロ体験。本人は「？」 |
 トンボのメガネ |
 見て、見て！メダカさん！ |
ここは閉館時間が16時半と、ちょっと早めですが、今晩の夕食の「白河ラーメン」を食べに出発しました。小1時間で元祖である「とら食堂」に到着。が、あれ？ヘンだぞ？？もう閉まってしまったか？と思いきや臨時休業の札が。それじゃあと、別の店に電話して営業しているかどうかを確認すると、すでに終了していたり電話に出なかったり・・・。用意してきた評判のお店のリストは5軒。最後の1軒に望みを託すと・・・、あと1時間くらいは大丈夫とのこと。ここから10分少々のところにあるので、急いで車を走らせ、18時少し前に「あずま食堂」に到着できました。
 白ミソタンメン |
 チャーシューメン |
 ワンタンメン |
ここは麺の量が多いとのことですが、若葉は1人前を完食してしまい「美味しかったぁ〜！」。そして18時半に店を出たときには、“終了”の札が掛かっていた！ギリギリセーフ！！
その後、ＳＣに寄って少しだけ買い出しをし、車内で寛ぎました。今日は“こどもの日”。柏屋で買った柏餅を食べながら、デジカメの写真を見ながら今回のキャラバンの思い出などを話しました。
子どもたちは寝る仕度を整え、20時半にＳＣを出発。みちのくの玄関口・白河を出れば、楽しかった今回の東北キャラバンも終了です。明日は帰路の1日。2時間ほど走って22時半に道の駅「はが」でＰ泊しました。
5月6日（金）
今日は帰るだけなので7時過ぎに起床。天気も崩れるとのことで、空はどんよりと曇っています。宇宙船を模した遊具などで遊びながら朝食。午前中はお風呂に入ってキャラバンの疲れを癒す予定です。
10時のオープンと同時に入浴。近隣のお年寄りの方々で賑わっています。明るい時間に入る露天風呂はまた格別です。いつもよりもゆっくりとお風呂に浸かり、あ〜、ゴクラク、ゴクラク♪11時半過ぎまでのんびりとして、出発しました。
せっかくここまで来ているのだからと、ちょっと寄り道をして12時に道の駅「もてぎ」に到着。簡単に昼食を済ませ、お目当てのアイスクリーム「おとめミルク」を購入！これはミルクアイスに本物の“とちおとめ”イチゴを数個潰して練りこんだものです。本物の持つ香りと、程よい酸味が抜群です！
13時半に道の駅を出発し、ちょうど4時間。8泊8日の長期キャラバンを終えて、17時半に無事に帰宅しました。
自然あふれ風光明媚なところが豊富な東北エリア。ところが“子どもが楽しめる”の施設は意外に少なく、メジャーな観光スポットは大人向けで渋いところばかり。いくつかある中でも、それも広大な“東北大陸”に点在していて、なかなか行程を組むのに苦労しました。
それでも夜の時間を有効に使って移動することで、効率的に点と点を結ぶことが出来、また、早め早めの行動や予約などを上手く使って、待ち時間や渋滞などを回避しました。キャラバンの大きな楽しみの一つの「その土地の名物を食べる」ということに関しても、大人、子どもを問わず各地でそれぞれの味を満喫しました。
今回、唯一行けなかった山形県に関しては、いずれ近いうちに計画を立てたいと思っています。
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